正月飾りを作ろう!
2017年もあと僅か。
クリスマスが終わると即座に正月ムードに変わる街並み。
普段150円くらいで売っているかまぼこが姿を消して、小田原の高級かまぼこしか買えなくなる今日このごろ。
皆さんは新年を迎える準備、できていますか?
さて、今回は多摩川で採ってきた草木を使って「しめ飾り」を作ってみたいと思います。
しめ飾り
一言で「しめ飾り」と言っても、形状や使う素材は実に様々で、伝統的なものからモダンなデザインなものまで様々。
一般的には、今年取れた新しい稲の藁をつかって、松や橙などを飾り付けるそうです。
玄関などの出入り口に飾り付けて、災いが外から入ってくることを防ぎ、同時に神様を迎えるための「目印」にもなります。
先述の通り、本来であれば稲の藁を使うのですが、今回は多摩川の藁的な物を探し出してそれを使って「しめ飾り」を作りたいと思います。
神様も、地元の素材の方が喜んでくれることでしょう。
素材を探しに多摩川へ!
この日は24日、クリスマスイブ当日。
慣習では28日から飾り付けをすませる必要があるので、まだ日にちに余裕がありますね。
事前に「多摩川ノート」で予習をして出かけていまして、『チガヤがあったら藁縄が作れるぞ!』と期待をしていたのですが、
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季節が遅かったのか、エリア的に生えていないのか、見つけることはできませんでした。
チガヤではないのですが、他にも「稲っぽい」草があったので、藁の素材はこれに決定しました。
帰って調べてみるとこの草は「コヌカグサ(多分)」。
河川敷だけでなく日本各地で見つけることができる雑草です。種と根の両方で繁殖する最強の雑草らしい。
あとはただ刈っていきます。
あまり太いものは向かないかなと思い、細めのものを中心にチョイスしていきます。
これだけあればいいかな。
(このあと、これを担いで狛江市内を走り抜けました。)
さあ、作ろう!
帰宅後、早速しめ飾りを作っていきます。
さて、どんな物を作ろうかと色々調べていたら、「おしゃもじ型」というしめ飾りを見つけました。
これは私の実家付近で昔から作っていて(他の地域でもある?)形状が可愛いのでこれに決定!
多摩川ノートの藁縄の作り方のページと、「おしゃもじ」の作り方の動画を事前学習して、作業開始!
まず、採ってきたコヌカグサの種の部分を取り除いて、全体を木の棒などで叩き潰していきます。
繊維が強いので、ほぐしてあげることで結っていくときに切れにくくなるんですね。
タンタンタン、とクリスマスイブの夕方にベランダでコヌカグサを叩いていくのは、なかなか孤独な作業です。
まずはテストしてみようかと、叩いたコヌカグサを3本ほど用意して縄にしていきます。
作業的には、こんな感じです。
本当、昔の人の知恵はすごいですね。
私もやってみました。コヌカグサで。
・・・全くうまくいきません。
やり方が間違っているのか、叩き足りないのか、コヌカグサじゃだめなのか。
もう分からなくなってきました。
この日は、この後七面鳥の丸焼きを準備しないといけなかったので、作業はひとまず断念。
しかし、次の日も、その次の日も、また次の日も手をつけることはなく、結局気づいたらリミットの28日当日を迎えていました。
慣習的には、今日やらないとマズい!
スターウォーズなんて観に行ってる場合じゃない(すごく良かった)!
そう自分を奮い立たせ、なんとかいい方法がないかと考えあぐねていたところ、
別に無理して「縄にする」必要ないじゃない。
という結論に達し、シンプルに藁(コヌカグサ)を束ねる感じに方針変更することに。
慣習的に今日、今すぐに飾らないとマズイので細かいことは置いておき、すぐに作業に取り掛かりました。
寒空のベランダに3日ぶりに戻ってきました。
コヌカグサの太さや長さを選定し、良さそうなやつを中心にピックアップしていきます。
3日干したせいか、下に落とすと「コロンコロン」と鉛筆みたいな音を奏でていました。
これが断面。中にぎっしり繊維が入っていて、外側がとても固く、それでいてちぎれやすいので、やはり縄にするには不向きだったんでしょう。。。
いい感じに束ができたら中心を紐で縛って長さを切りそろえていきます。
(紐じゃなくて輪ゴムとかの方が作業しやすくしっかり固定できました。同じようなことをする人はいないと思いますが、一応参考に)
剪定用の園芸鋏でさっくり切ります。
切りそろえたあと(いまいち揃ってない)。
これはこれで意匠的面白さがあります。
さ、できました!
少しひねってあげると末広がりになっていい感じ。
ここから先は室内で作業を続けます。
もう時間が無いので、市販されている水引を結んでいきます。
本当は、これも多摩川の素材でやるべきですが、仕方ないんです。なぜなら今日はもう28日だから。
この水引を固定したり形状作るのが非常に大変だった・・・
普段水引なんて作る機会無いですからね。
それでも、気合で乗り切りました。
束ねたコヌカグサに紅白の水引を取り付けて、和紙で束ねたものがこちら!
意外といい感じでしょ!
(デザインは某プライベートブランド店の商品からインスパイアさせて頂きました。)
多摩川で見つけた赤い実(ノイバラの実?)と、実家からもらった稲穂をとりつけました。
なんとか間に合った・・・
来年はもう少し下調べをして、多摩川素材100%を目指します!
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