「東京でドローンを飛ばせる場所なんて、もうほとんどないよ」
という話をよく耳にしますが、
人が少ない多摩川だったら案外いけるんじゃないかと思い、少し調べてみました。
航空法一部改正
2015年1月15日、航空法の一部が改正されて、ドローン操縦の飛行ルールが明確に定められました。
- 空港などの周辺の上空空域
- 人口集中地区の上空空域
- 150m以上の高さの空域
の3つのうちのどれかに該当する空域での飛行は事前申請が必要になり、
場所にかかわらず、以下の行為は禁止となりました。
- 日中(日出から日没まで)に飛行させること
- 目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
- 人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること
- 祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
- 爆発物など危険物を輸送しないこと
- 無人航空機から物を投下しないこと
(引用:国土交通省)
ドローン専用地図
先程の条件をそれぞれ照らし合わせるのはとても大変・・・。
なので、今回は「ドローン専用の地図」を駆使して多摩川でドローンを飛ばすことができるのか調べてみました。
その地図はこちら。
ドローン産業の発展を目的としたJUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)が提供するサービスで、飛行禁止空域がひと目で分かる地図の閲覧や、
飛行許可申請のサポートなどが受けられます。
では、早速東京の飛行禁止エリアを見てみましょう。
・・・どどん。
真っ赤っ赤ですね。
赤や緑、黄色で色付けされている空域が飛行禁止エリアです。
赤=人口密集地区
緑=空港
黄色=その他重要施設
というふうに色分けされています。
・・・
これを見ると、冒頭で申し上げたように、
もう東京でドローンを飛ばすのは無理だな
と思ってしまいますね。
では多摩川に寄って見てみましょう。
多摩川下流区域は全エリア飛行禁止区域のようです。
羽田空港があることと、都心に近いので仕方がないですね。
ですが、中流よりも上流を見てみると、一部ですが飛行可能な空域もありそうです。
一つは聖蹟桜ヶ丘・是政橋付近のエリア。
実際に、このエリアでドローン飛行をしている動画も確認できます。
次が八王子エリア。
よく見ると府中のくじら運動公園の一部も飛行可能のようです。
都内だと、八王子は比較的広範囲で飛行が許可されているようですね。
・・・が、いくら航空法で許可されていても、自治体の条例や民法で禁止されている場合もあるようなので、
実際に飛行操縦する際にはそちらも確認する必要があります。
多摩川で、ドローンは飛ばせるのか?
という疑問から始まりましたが、結論的としては、
ほとんど飛ばせないけど、一部でのみ飛ばせる!
ということが分かりました。
注意
今回の調査は、あくまで当サイトが独自に行なったものです。実際にドローン飛行操縦をされる方は必ず現在の航空法及び飛行エリアの条例などを確認した上で、安全な飛行をして下さい。