多摩川の「はじまりの場所」、奥多摩湖に行ってきました

多摩川の「はじまりの場所」へ

東京に潤沢な水を供給するため、戦前に竣工し、昭和年に完成した小河内ダム。

私、特にダムマニアではないのですが、この小河内ダムには必ず行かねばならないと強く思っていました。

なぜならば・・・

多摩川は「小河内ダム」からはじまるから!!

いつも自分が愛でている多摩川の「はじまりの場所」がどんな場所なのか気になる!

ということで、妻と、生まれたばかりの娘(4ヶ月)を説得して、「小河内ダム」がある奥多摩湖(小河内貯水池)に行ってみることにしました。

はじまりの場所はここ

私が住んでいる場所は多摩川の中流(ほぼ下流)域。

小河内ダムがある奥多摩湖までは約70km、車でだいたい2時間弱という感じですね。

東京都の最西端ですが、意外と短時間で行けるみたい。

公共交通を利用する場合はJR青梅線に乗って奥多摩駅からバスを利用するのが良さそうです。

今回は車で行ったのですが、思ったよりも細いくねくね道がなくて、意外と簡単に来れるんだなー!という感じでした。

(道中の様子は記述するのが面倒なので端折ります。)

というわけで、いきなり到着です。

ここが奥多摩湖、小河内ダムがある小河内貯水池だ!!

一面に広がる水面と碧々とした山肌。

人造湖なんだけど、なぜか自然を感じてしまう不思議さ。

周囲には小河内ダム建造に関する資料が掲示されています。

こういう情報はオンライン上に存在しないものが多いので、必ず写真で抑えておきましょう。(郷土資料館的な場所で冊子として販売していることも多い)

貯水池のダイナミックな景色を堪能したら、いよいろ小河内ダムに行ってみます。

ダムの真上に展望台があるので、そこを目指すことに。

ダムの真上にやってきた

小河内ダムの看板、格好いい!奥に見える塔が展望台です。

この道の右側が小河内貯水池、左側が多摩川の起点

ここで、展望台に行くまで我慢できず、多摩川の起点を見下ろしてみることに。

ダムの上からゆっくりと下を覗き込んで見る。

見えた!

ここが多摩川の「はじまりの場所」!

一人で興奮してしまい何枚も写真を撮る。

一眼でもiPhoneでも撮る。

Twitterでも自慢する。

だって、ここが多摩川の「はじまりの場所」なんだもの。

奥多摩湖の水は、ここから流れ落ちて羽田まで行くんだ!

『さっさと展望台に行くぞ』と言いたげな顔をしている妻と、いつの間にか寝てしまった娘の存在に気づき、

気を取り直して展望台へ。

階段でしか上に上がれず、ベビーカーで寝ている娘は連れていけないね、交代で上に行こうかと妻に相談していたところ、

警備員のおじさんが「いいよ、見ているから二人で上にいっておいで」と言ってくれた。

超いい人!

お言葉に甘えて妻と二人で階段を登り上に行ってみる。

最上階に行くまでの間の階に、小河内貯水池全景の模型が設置されていました。

よくできてるよね。自宅にこれがあったら晩酌しながら永遠と見ていられそう。

最上階に到着!海外のお客様が二名いらっしゃいました。

床全体が小河内貯水池の地図に。

鳥瞰図っぽくて、見ていて楽しい。

そして、さっき見ちゃったけど、もう一度多摩川の「はじまりの場所」を見下ろしてみる。

うーん!相変わらずいい!

反対側を向くと、貯水池側も一望できます。

・・・来てよかった(涙)。

さて、

いつ娘が目覚めて号泣するかわからないので(警備員のおじさんを困らせたくない)、あまり長居せずに下に降りることに。

初めて両親以外の人に娘を預けたので、『もし下に降りて誰もいなかったらどうしよう』という不安もあったんだけど、ちゃんと娘はいたし(まだ寝ていた)、警備員のおじさんも相変わらずいい人でした。

奥多摩は、平和です。

実は、奥多摩にやってきたのはまだ目的があり、それはまた別の機会にお伝えするとして、

ひとまず今回の「多摩川のはじまりの場所」に行くという目的は無事達成できました。

初めてダム上から多摩川のはじまりの場所を見下ろした感動は一生忘れないだろうな。

まだまだあるぞ、小河内ダム

この他にも小河内貯水池には様々な見どころポイントがあるので、以下に淡々と解説して今回のレポートと終えようと思います。

ドラム缶浮き橋

奥多摩湖には2つの浮き橋があるんですが、昔は浮き橋にドラム缶が使われていたんだそう。ダムを渡り終わって、奥の方に何気なく展示されていました。

慰霊塔

ドラム缶の近くに慰霊塔もありました。小河内ダム建造の際には87名の尊い命が犠牲になったそうです。合掌。

格好いい水門

小河内ダムの脇にある水門。

格好いいので思わず見入ってしまいました。はしごじゃなくて、螺旋階段なところがいいです。

堰とか橋架って質実剛健な建築だと思うんですが、たまに設計者の好みみたいなものが垣間見られるときがあって非常に興味深い。

巨大で重厚な水門は左右のワイヤー6本で上げ下げできるみたいでした。意外とシンプルなんですね。

リアルタイム小河内ダム

管理事務所的なところには、今の小河内ダムの情報が掲示されていました。

貯水率88.5%、結構潤ってますね(わかんないけど)。

小河内ダムカレー

小河内ダムの向かいには「水と緑のふれあい館」という展示施設があって、中には食堂もあります。

ここで食べておきたいのはなんといっても「小河内ダムカレー」でしょう。

さっき紹介した浮き橋もちゃんと表現されています。

人参ととうもろこしがパスタで繋がれていて、よく出来てる。

湖底の故郷石碑

こんな石碑も発見。湖底に沈んでしまった故郷のことを謳っています。

歌の解説は長くなってしまうのでまた別の機会に。

奥多摩の旅はまだまだ続きます。

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