多摩川資料探しの旅@府中市郷土の森博物館
府中市郷土の森博物館にやって来ました。
ここは、古代国府の伝統ある府中の歴史の展示が常設展示されていて、とっても魅力的なんですが、
今回私が訪れた目的はずばり、
「多摩川の資料探し」!
多摩川資料探しの旅と題して、ニッチでオンラインでは入手困難な情報(=郷土資料)を探し求めていきます。
ここ府中市郷土の森博物館には、国府の遺跡調査報告をまとめた貴重な冊子や、地域住民の力を借りて作成された古い道・橋・水路マップなど、ネット上には確実に存在しない有益な情報がてんこもり。
資料探しにはうってつけというわけです。
同じフロアにはレストランカフェもあるので、疲れたら休憩することもできますよ。
さて、ミュージアムショップの一角に書籍コーナーがあり、そこで多摩川関係の書籍を探します。
スマホで簡単に調べ物が出来るようになって、それはもう普段の生活では欠かせない存在になっていますが、多摩川流域の郷土史となると、なかなかネット上で有益なコンテンツを見つけるのは難しいのです。
そんなときに頼りになるのが各地域に点在する資料館や博物館。
多摩川流域では府中の他にも各市町村にこうした資料館があります。あるいは、市役所内で書籍販売しているというケースも。
さて、早速資料探しを開始した私、こんなものを発見しました。
「多摩史拾遺記」という、いかにも古めかしい1冊。
ページをめくり、奥付を見るとなんと「昭和47年3月31日発行・非売品」と書かれていました。
書棚にあったのは見本で、マジックでわかりやすく値段が。
箱入りで、上質な製本なのにもかかわらず、そして「非売品」なのにもかかわらず(?)
1200円!
いきなり掘り出し物に遭遇してしまいました。
正直なところ、
これは・・・今すぐ私が必要としている資料なのか?
と一瞬、思いとどまりましたが、
『いずれ必要になったときに、買おうと思っても、そのときには売っていないかもしれない( ー`дー´)キリッ』
と自分に言い聞かせ、買うことにしました笑。
しかし、果たして本当にこんな古い本が、まだ在庫品として扱われているのか・・・。
心配になって、レジで思わず「これってまだ売ってますか?」と聞いてしまいました。
幸い、発行後半世紀経った現在でも取扱はあるみたいで、バックヤードから新品の在庫品を持ってきてくれました。
現れたそれは新品!
帰って取り出してみました。
籍本体はパラフィン紙に包まれていて、ビンテージ感ビシビシ感じました。
↑昭和四十七年発行。当たり前ですが印刷は活版印刷。
文字がたまにずれていたりしてキュートです。
今すぐに必要なのかどうかはさておき、昭和47年発行の、実に46年間誰も開いたことのない本をGETしたわけです!
いやぁ、ロマンあふれる体験となりました。
結局、この日、購入したのは、
- 「多摩史拾遺記」 東京都府中市
- 「災害と多摩〜多摩丘陵の自然災害と多摩ニュータウン開発〜」 財団法人多摩市文化振興財団(パルテノン多摩)
- 「【府中市内旧名調査報告書】道・坂・塚・川・堰・橋の名前」府中市郷土館紀要別冊
- 「多摩丘陵の植物さんぽ道ガイドブック」財団法人多摩市文化振興財団(パルテノン多摩)
の4点。
他にも欲しいものはたくさんあるのですが、全部買い揃えると大変なことになるので自重しました。
資料探しのあとは癒やしタイム
一通り資料探しを終えたら、その辺をぶらぶらして余韻に浸ります。
カフェレストランの横には、水槽が二つあって多摩川の生き物を間近で見れます。
この日はアメリカザリガニとギンブナ、タモロコなどが泳いでました。
また、博物館のある園内には梅林が広がっていて、散策にはうってつけ!
2月からは梅まつりが行われるそうです。
この日はまだシーズンではなかったのですが、ロウバイが見頃を迎えていてとっても綺麗でした。
まだ花見はできませんでしたが、名物の「ハケ上だんご」もちゃっかり堪能。(理由は定かではないが、飛騨高山から取り寄せているらしい)
貴重な資料にも出会えたし、その後園内を散策したりして、非常に豊かな一日を過ごすことができました。
また梅が見頃になったら来ようかな。
(ちなみに)
「多摩史拾遺記」、なんと府中市がAmazonで売ってました(;・∀・)・・・笑
でも私は現地で買ってもらいたいから、あえてAmazonリンクなどというものは貼りません!笑
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