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目次
多摩川ラーメンを作ろう!
「多摩川ラーメン」とは、多摩川の食材を使って、多摩川で調理して食べるラーメン。
ちょうど一年くらい前、そんな「多摩川ラーメン」が作れたら楽しいな〜!と思い、Twitterなどでいろいろつぶやいていたのですが、この度やっと実現することができました!
「多摩川を愛でる会の2018年にやりたいことリスト」
・多摩川食材で多摩川ラーメンを作る
・笠取山から下流の羽田まで1週間くらいかけて旅をする
・小河内banbanカンパニーさんに会う
・マルタウグイと触れ合う
・沢下りに挑戦する
・中流から下流まで川下りをする
・テナガエビ及びモクズガニを喰らう— 多摩川を愛でる会通信 7/8多摩川ガチトーク (@TamagawaLovers) 2017年12月17日
言い続けるって本当大事なことですね。
何をもって「多摩川ラーメン」とするか、人によって捉え方は様々だと思いますが、あまりこだわりすぎると現実味が薄れてしまうのと、
将来的により多くの人に楽しんでもらいたいという思いもあるため、冒頭に述べた通り、ここで言う「多摩川ラーメン」は
- 多摩川の食材を使う
- 多摩川で調理して食べる
の2つを満たしているものとします。
前置きはこのへんにして、改めてこの前試作した「多摩川ラーメン」についてご紹介していきたいと思います!
今回の「多摩川ラーメン」
今回作った多摩川ラーメンは、奥多摩のジビエ(鹿骨)でとったスープで作るジビエラーメン!
ジビエは奥多摩のオクタマニアさんからご提供頂きました!((オクタマニアさん、ありがとうございます!!))
私自身、ジビエでだしをとるのは初めてなので、ネットでいろいろ調べたり、オクタマニアさんから教えてもらったりと試行錯誤。
いろんな情報がありましたが、基本シンプルに長時間煮込んでシンプルに味付けするのが吉、と考えました。
鹿骨スープ作り
まずは鹿骨を鍋に入れるために、大きな鹿骨を適当な大きさに切断する必要があります。
オクタマニアさん曰く、「包丁で切れ目を入れればへし折れますよ」とのことだったのですが、
私の腕もいっしょにへし折れないか心配だったので、ハンディソーでギコギコ切断することにしました。
こんな感じで切っていきます。
たしかに脊椎はそこまで硬いものではないので、へし折るのもいけそうでした。
うちにある一番大きい鍋(パスタ鍋w)に入れて、一度煮出します。
結構アクが出てきますね〜〜。
煮出した後、湯を捨てて軽く流水で流してからもう一度火にかけます。
その後は沸騰しないよう気をつけながら弱火でひたすら煮込み!
鹿骨がどんな味なのか興味があったので、最初は塩や生姜などの臭み消しなど入ずに、鹿骨と水だけで煮込んでみました。
↑煮込みはじめて3時間弱。(はみ出た部分は気の毒だったので定期的にひっくり返しました。)
思ったよりアクが出ず、スープも透き通っていました。
気になる味は、予想以上に臭みが少なく、まろやかな甘味。鹿って甘いんですね。
ですが、最後に残る謎の渋み?が気になり、このへんでネギ・生姜を投入することにしました。
ひたすらコトコト煮込んでいきます。
5時間ちょっと経過したらこんな感じに。
骨のまわりについていた肉がほろほろしていて、とてもいい感じです。
最終的に6時間位煮込んだのですが、本当はもう少し煮込んでもいいみたい。
しかし、体力と時間の限界が来たのでここで終了。火を止め、できるだけ熱が逃ないように保温しておきます。
※ほろほろ肉は取り出して醤油ベースで煮込んでトッピングに活用します(これが本当に美味しい)。
麺
麺に使う小麦も本来は多摩川由来のものが良いのですが、今回はおとなしく富澤商店で買った「春よ恋」を使用。
(二子玉川の富澤商店で買ったから、多摩川由来ってことでいいか、と自分に言い聞かせる)
全粒粉入のものと合わせて1kgくらい用意しました。
いざ多摩川!
調理する多摩川は登戸の小田急高架下にある河川敷バーベキュー場です。
※当初、二子新地のバーベキュー場で行う予定だったのですが、なんとまさかの休業日・・・。
急遽、登戸に会場を移すことになりました。
対岸はよく訪れる狛江・和泉多摩川付近。おなじみ「多摩水道橋」も見えますね。
予定外でしたが、これはいいロケーションだ!!
できるだけガスなどを使わないようにしたかったので、焚き火台で火をおこし湯を沸かしていきます。
さあ製麺だ!
これがしたかったのです!
多摩川で製麺!
流れ行く多摩川を背景に、こちらも生地を製麺機に流していきます。
当日参加したメンバーは、全員初製麺。思い思いの麺を作って自然とみんな笑顔になっていました。
全員分の麺が製麺し終わった後、焚き火の湯で麺を茹でていきます。
スープを器に入れて、茹でた麺を入れ、トッピングを好きに乗せて完成!!
それがこちら!
多摩川ラーメン、食べてみよう!
スープはオリジナルの鹿骨の味をそのままに、ラーメンを作るのがベストだったのですが、
「美味しく食べる」ことが一番大事なので、現地で試行錯誤した結果、
スープは「鹿骨ベース6割+鳥ガラベース4割」。
それに、「鹿肉の煮込み醤油」で割ったものを足す、というのがベストだということになりました。
トッピングは鹿のほろほろ肉と、参加者が持ってきてくれた味玉、うちの冷蔵庫に余っていたネギ。
どうでしょうか。多摩川ラーメン!
スープは調整した甲斐あって、ほんのり野性味感じるくらいのちょうどいい感じになりました。
ネットで調べると、もっと濃厚な感じにしている方もいたのですが、個人的にはこの淡麗なスープもイケてるんじゃないかと思います。
食べた感じはソーキそばに近い感じ。
トッピングの鹿肉がなんともいえない旨さで、美味しさを引き立ててくれていました。
美味しい・・・。
究極の多摩川ラーメンを追い求める
多摩川ラーメンに無限の可能性を感じたそのとき、土手の上の方から「こんにちは〜!」という声が。
なんと、あの365日野草生活さんが駆けつけてくれたのです!
しかも、野草持参で!
実は365日野草生活さんは当初から多摩川ラーメンについて議論してきた仲間。
この日は、突然会場が変更したのにもかかわらず、しかもいろいろ忙しい中、登戸までやってきてくれました。
すいません、そしてありがとうございます!
持参してくれた野草は春の多摩川で摘んだよもぎ。
撤収しかけた小野式製麺機を再度引っ張り出して、余った生地に強引に練り込んでいきます。
多摩川水道橋の色と似たような生地ができました。
こうして、365日野草生活さんご協力のもと、完成したのがこちら!
多摩川上流の鹿骨スープと、多摩川のよもぎを練り込んだ、まさに「多摩川ラーメン」の完成!
麺をすすると口中にひろがるよもぎの香り。
梅雨から春に時間が巻き戻りました。
それに絡む鹿骨のスープ
は・・・美味しいのですが、
よもぎの香りとぶつかる感じで、「もっと美味しい食べ方があるじゃないのか」という結論に。
鹿骨スープとよもぎ麺のそれぞれはいい感じの個性があるので、どう活かしていくかは今後考えていければと思います。
こうして、多摩川ラーメン試作試食会は無事終了。
「多摩川ラーメン」は他にも様々なレシピがありそうですので、何かいいアイデアを思いついた方は、是非教えてください!
みんなで究極の「多摩川ラーメン」を追い求めていきましょう!
では、今日はこのへんで。