朝。
布団から出るのもためらうくらい寒い日が続きますが、
寒い冬の朝にしか見れない光景もあるのです。
それがこちら。
樹氷のように、草から氷がめきめきと出て凍っています。
この場所は多摩川に流れ込む用水路が作る、ちょっとした池のような場所。
早朝に、こんなところにしゃがみこんでいるというのは、明らかに不審者ですが、朝日を浴びてキラキラ光るそれに引き寄せられてしまいました。
よく見ると、全体が凍っているのではなく、葉のふちから氷が出ているのが分かるかと思います。
私、あんまり詳しくないので色々調べたところ、これは葉のふち(葉脈の先端)にある「水孔」から水が出て、それが凍ったということのようです。
「水孔」というのは、植物が根から吸収した水分の余った分を排水するための孔で、酸素や二酸化炭素を出し入れする「気孔」とは別の孔。
この草は冬場も常に水に浸かっているようなので、余りまくった水を一生懸命排水しているのでしょう。
写真では伝わりませんが、朝日に当たった部分から少しずつ溶けていくさまは、なんとも形容し難い不思議な光景でした。