あたらしく「くくる」と楽しい
多摩川を愛でる会プロジェクト(ざっくり言うと、多摩川でいろんなことをはじめて、多摩川が好きなひととつながるプロジェクト)を始めるきっかけになったのが、多摩川を一本の川ではなく「水系」「流域水系」で考えると面白いなと思ったことからです。
多摩川の流域水系図は、京浜河川事務所が公開しているこの地図が一番わかり易いです。
一見、東京都や神奈川県の地図のように見えますが、この地図は「山梨県」「神奈川県」そして「東京都」の1都2県が入った、多摩川の水系マップです。
源流の方には丹波山村や小菅村、中流には八王子や府中、下流には川崎市や大田区などがあり、1都2県が入っていることが分かるかと思います。
行政的には奥多摩湖の小河内ダムから東京湾河口までを「多摩川」と呼びますが、流域水系で考えると多摩川の発端は山梨県笠取山の「水干(みずひ)」から滲み出た湧き水から始まり、山梨県・神奈川県・東京都をまたいで関東平野にどっぱーんと広がっているのです。その広さ、なんと1240㎢。
なんといいますか、山梨県とか神奈川県、調布市だとか川崎市というような既存の境界ではなく、「ひとつの水系でつながる」新しいくくりってものすごく楽しいなと考えたわけです。
市町村単位では別の場所だけど、同じ水系だよね、みたいな。
そういう、新しい「くくり」の中で色々企画していったら楽しいじゃん!って。
ミクロ的視点から多摩川を楽しもう
ここで私が大切にしたいなと思ったのはミクロ的視点から多摩川を楽しむ企画にするということ。
例えば、こんなことです。
- よく晴れていて気持ちが良いから、多摩川に散歩にでかける
- 愛犬と遊びたいから河川敷に行く
- カワセミを撮影したいから寒いけど頑張る
- 釣った魚で晩酌をしてテントで一泊する
- いい形の石がほしいから河原に探しに行く
- 旬の野草を食べたいから草をかき分けて探しに行く
- 新しいホイールにしたから多摩サイに走りに行く!
どれも、超個人的。
ニッチな趣味もあるので大勢の人が共通に楽しめるものではないかもしれないんですが、実際にこういうふうな感じで普段多摩川を楽しんでいる人たちって意外とたくさんいるんですよね。(多摩川を愛でる会Twitter調べ)
超個人的でニッチだから、個々のエネルギーがすごいというのも魅力的。
最初に大きな仕掛けをつくって集客し多摩川の良さを周知していくのではなく、少数だけど熱量が高い人達でつながっていって結果的に多摩川の楽しさを周知していくほうが、いろんな制限がなくて始めやすいかなと思ったんです。
それによって、「こんな楽しみ方があったのか!やってみよう」と思う人も出てくるかもしれませんしね。
多摩川水系で始めよう
2017年7月から本格的にスタートしたこのプロジェクトですが、「多摩川を愛でる会」と名乗っているにもかかわらず特に会員制度があるわけではありません笑。
まずは、さっき言ったような多摩川水系におけるミクロ的楽しみ方を主にこのサイトで取り上げて、同じような趣向を持つ人たちや、楽しい試みをしている団体などと繋がっていければなと思っています。
ちなみに2018年はこんな感じのやりたいことを考えています。
「多摩川を愛でる会の2018年にやりたいことリスト」
・多摩川食材で多摩川ラーメンを作る
・笠取山から下流の羽田まで1週間くらいかけて旅をする
・小河内banbanカンパニーさんに会う
・マルタウグイと触れ合う
・沢下りに挑戦する
・中流から下流まで川下りをする
・テナガエビ及びモクズガニを喰らう— 多摩川を愛でる会通信 (@TamagawaLovers) 2017年12月17日
漠然としている部分もありますが、興味を持った方、ぜひTwitterでフォローお願いいたします〜!
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