多摩川にでかけて色々活動することが多いので、そろそろアウトドアナイフを買おうと思い購入したのがこちら。
フランス製アウトドアナイフの決定版、「オピネルナイフ」
手頃な値段でシンプルな構造なため、最初に手にするアウトドアナイフとしてもすすめられています。
私が購入したのは、オピネルナイフのNo.8というサイズで、ブレードの素材はカーボンスチール。
カーボンスチールは錆びやすく、放っておくと表面に赤錆が発生しやすいため、こまめなメンテナンスが不得意な方はステンレス製を選ぶことが多いようです。
私もどちらかと言えば「メンテナンスが苦手」なタイプに入りますが、
カーボンスチールのブレードの場合、錆びにくくするための「黒錆加工」を行えば、赤錆の付着を防ぐことができるという記事を発見し、
そのかっこよさに惹かれて面倒なカーボンスチールをあえてチョイスしました。
工程はざっと以下の通り。
- オピネルナイフを分解
- ブレードを磨き、油分を取り溶液(※)に2時間程度漬け込む
- 柄の部分の刃が入るスリットをやする(必ずしも行う必要はなし)
- 漬け込んで黒錆が発生したブレードを拭き、ナイフを組み立てる
- クルミ油などにナイフ全体を一晩漬け込む
※煮出した紅茶+お酢を8:2の割合で混ぜたもの
↓こちらの記事に、とても分かりやすく工程が解説されているので、実際にチャレンジしようと思っている方にはこちらがおすすめです。
OPINEL 黒錆加工&オイル仕上 TO THE FINISH
コレが黒錆加工である!
さて、これが黒錆加工を施したオピネルナイフです。
うまく言えませんが、男心をくすぐる何かがあります。
若干ムラにはなってしまいましたが、最初なのでまあこんなもんだろうと。
漬け込む前のブレードがこちら。
このままだと錆びつきやすく、手入れも面倒なんだとか。
二時間後・・・
紅茶とお酢を入れられた「いいちこ」から、そろーりと黒錆加工されたブレードを引き出します。
黒くなってますね〜。
溶液も前より黒くなっていて、なんだか有毒感ありますが、大丈夫(なはず)です。
取り出して、溶液を拭います。
完成!
この容貌がとてもかっこよくて、わざわざカーボンスチールにしてしまった私・・・
基本的にはナイフを分解して →ブレードを漬け込んで→戻して→全体を油漬けにするということだけなんですが、
いくつか大変な工程があったのでメモがてら記述しておきます。
ピンを抜くのが意外と大変
ブレードを柄に固定しているパーツには「ピン」が刺さっていて、分解するにはこれを抜かなくちゃいけないんですが、
これを抜くに一苦労しました。
オピネルナイフのブレードを黒錆加工するために、分解中。
やっとピンをここまで外すことができたが、ここから全く動かない…#オピネルナイフ #opinel pic.twitter.com/6byDEgiuro— 多摩川を愛でる会 (@TamagawaLovers) 2017年10月16日
私は丈夫なステンレス製のネジをポンチ代わりにしたのですが、半分出してからうんともすんとも言わなくなりました。
とあるブログで、私と同様の状態に陥った方が「ペンチで無理矢理ひっぱって取れた」と書かれていましたが、
何度やっても無理・・・
最終的にステンレス製ねじを穴に入れ込んで、
それをベランダのコンクリ面に向けて置き、上からハンマーで柄を強く叩くことでなんとか取り出すことができました。
多分、ポンチでやった方が効率良く作業できるはずなので、事前に道具を揃えておくほうが無難ですね。
ブレードの油分との戦い
私は新品で購入したものをそのまま黒錆加工したのですが、
未使用の状態でも表面に油分や染み?などがあったので、シリコンオフスプレーを用意して入念に拭き取りました。
ここで油分を残してしまうと、そこだけ黒錆が発生せずにムラの原因になります。
実際、私も最後の最後で取り切れない油分に妥協してしまい、結局ムラになってしまいました。
シリコンオフスプレーでも取り切れない油分は、1000番のヤスリか包丁研ぎで表面を研磨しましょう。
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一見ハードルが高そうに見える黒錆加工ですが、低コストで材料も用意できますし、
なにより自分だけの道具を拵えているという快感を味わうことができるので、そっち系が好きな方にはとてもおすすめです。
雨続きの毎日、外に出かけられない日はこうしてもくもくと作業するも良いですよ。