多摩川で野草を摘んで食べよう!

多摩川で野草摘み、初体験

先日、365日野草生活さん主催の「野草会」に参加してきました。

当日の多摩川は相変わらずよく晴れていて、とても気持ちがいい!

集合時間よりも早めに着いたのでせっかくなので多摩川周辺をうろうろしていると、高架下にたむろする鯉の群れを発見。

日差しが差し込んでいるのでくっきりと見えました。

野草会開始!

今回のテーマはズバリ、「ハマダイコンを掘る」

365日野草生活さんの先導で、ハマダイコンスポットまで野草を探しながらてくてく歩いて行きます。

(多摩川は羽村堰から河口までだいたい行ったことがあると思っていたのですが、この付近はまだ来たことがなかったのでとても新鮮。)

10月の台風の爪痕がここにも。枝に付着した漂流物が増水の凄まじさを物語ります。

クルミの冬芽。

冬芽を観察して歩くというのもこの時季らしく楽しいですね。

こちらはクコの葉。「クコの実」の「クコ」ということなんですが、葉っぱも食べられるみたい。

多摩川にこんな野草が生えていたなんて・・・!

途中、夢中になってしまったのがノビル堀り。

ずっとやりたかったんです、これ!

ノビルは春が旬とのことですが、多摩川の土手には小さいながらもノビルがあるとのことなので、他の参加者の方に手取り足取り教えていただきながら探してみました。

周囲にあるイネ科の雑草にまぎれて、なかなか見分けがつかなかったんですが一度見つけると群生しているためたくさんゲットできました。

嬉しい・・・!

自分で調べて採取するのはちょっと怖かったのですが、知識のある方に教えて頂くと一步踏み込めるというか、野草を摘むハードルが下がりますね。

ハマダイコン堀り、それは孤独と自分との戦い

さて時間も忘れて、更にはハマダイコンを掘るのが目的ということも少し忘れていたのですが、

今回のハイライトはハマダイコン堀りです!

どれがハマダイコンなのか、どんな感じのものが太いものなのか、などなど教えて頂きながら掘り進めていきます。

まずはどんな感じなのか手応えを得るために、適当なハマダイコンの葉を見つけ根を掘って行きました。

園芸用のスコップを使って、それなりに深く、根を傷つけないように掘っているのですが、

・・・なかなか終わりが見えません。

結局、掘りはじめて15分弱かかってしまい、手応えを得るために選んだ一本が私の代表作となりました。

途中、何度も引っこ抜きたい衝動にかられましたが、それを理性でなんとかコントロールして、あくまで周りの土を掘っていくという作業はまさに自分との戦い。

結局、最後は自然に先端に近い極細の根が切れてしまい、私の戦いは終わりを告げました。

本番と想定していなかったので、掘った後の写真しかありません笑

掘り上げたハマダイコンはとっても長く、細く、死闘の末、不思議と愛着が湧いていました。

この日はクリスマスイブの前日だったので、ハマダイコンにはクリスマスの装いをしていただきました。

メリークリスマス!

家に帰って、調理してみました

本日の収穫

今回持ち帰った野草はこちら!

クコの葉、ノビル、ハマダイコン。

ちょっと隠れて見えませんが、小松菜的な何かも持ち帰りました。

まずはノビル。

憧れだったノビルをようやく掘って食べられるなんて!

ノビルは茹でで酢味噌で頂きます。

時期的にやはり少し早いためか、かなり小粒ですが、十分味が濃厚でニンニンクとかニラのような、食欲を掻き立てる味でした。

これはビールやお酒が進みますね。

続いて、クコ飯。

365日野草生活さんのおすすめで、クコの葉を塩ゆでしてご飯に混ぜ込みました。

クコの葉を摘んでいるときに、周囲の方から「これは男性好みの味じゃないかも」と指摘されていまして、

味覚の男女差というものが世の中に存在していたのかと少し驚いていたのですが、特に抵抗無く食べられました。

でも確かに、少し独特の香りがしたので、得意じゃない人はいるかもしれません。

さて、ここでメインのハマダイコンです。

愛情込めて堀り抜いた私のハマダイコンは、細長く、しかも一本しかないので、キッチンで一人悶々と調理方法を悩んだのですが、

根はささがき、葉をみじん切りにしてシンプルに金平風に仕上げることにしました。

(バックグラウンドで七面鳥丸焼きの下準備も同時進行していて、ちょっと疲れており簡単にめんつゆとごま油でやってみました。)

完成。

(右奥は「小松菜的な何か」のおひたし。小松菜以上においしかった!)

結論から言うと、このハマダイコンの金平風、めちゃくちゃ美味かったです!

白飯必須!

お酒的には日本酒とか芋焼酎ロックなどにジャストフィットするはず。

私のハマダイコンが細長すぎたこともあると思うんですが、繊維がすごくしっかりしていて、

炒めてもゴボウみたいにシャキシャキという触感。

目からウロコの多摩川野草たち。こんなに美味しいものが多摩川に生えていたとは。

食卓に並ぶ食材との境界はない

田舎で生まれ育った私は、ごく自然に山に連れて行ってもらって、山野草やきのこを採って食べていました。

地区の集まりで近所のおじさんやおばさんたちと一緒に山に入って、食べられるきのこを教えてもらう。

夜は公民館に集まって、採れたきのこを鍋とかにして飲んで騒ぐ。

もう東京にやって来てしばらく経つのですが、そんな幼少期のことを少し思い出しました。

多摩川で野草を探してそれを食べる、ということに少なからず抵抗を感じる人もいるとは思うのですが、

実際に採って食べてみると、普段食べている食材と全く変わらないんですよね(むしろこっちの方が美味しいものもある)。

田舎の方に行くとまた事情が違うんですが、

東京でも、暮らしの近くにこうした野草があって美味しく食べられるということは、もっと多くの人に知ってもらいたいなと感じました。

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