多摩川のいまをあしらった、てぬぐい

流域人口が380万人にもなる多摩川。
その中下流部は、都市部に残された広大な水と緑が広がり、多くの人に親しまれています。

多摩川の特徴の一つは外来種の多さにあります。
それは、人の出入りが少なく、日本固有種が多い自然度の高い場所とは違って、多摩川をたくさんの人々が利用しているということでもあります。
私たちは、そんな多摩川と人の営みの関係も大事にしたいと思い、在来種、外来種を問わず、「多摩川のいま」を集めたグッズを作ることにしました。
今回は、さまざまなシーンで活躍する「てぬぐい」に、気軽に触れられる「野草」をあしらうことに。

多くの人に、たくさんの顔を持つ多摩川が気になって、心を寄せてもらえるように。
そんな想いで作った「多摩川野草てぬぐい」です。

描かれている野草は全部で24種類。
全てこのてぬぐいのために描き起こしたオリジナルイラストです。

「多摩川野草てぬぐい」は、手捺染(てなっせん)で作られています。
1色ごとに型を作り、色糊をスキージーと言われるへらで生地に刷り込んでいく製法です。
一枚一枚、職人の手作業で丁寧に作られるので、裏面まで色が入り、表面の柄は細かいところまでクリアにくっきりと出ています。

普段使いしやすいグリーン、限定色はお早めに

カラーは、日常使いしやすい定番色「みどり」と、華やかな限定色「ピンク」になりました。
限定色のピンクは、基本的に一度生産しましたら当面は再生産しない予定です。
在庫があるだけの数量限定になりますので、気になる方はお早めに。

定番色「みどり」

数量限定色「ピンク」

多摩川の野草たち

野草の監修は、野草愛好家ののんさんにお願いしました。
のんさんは、多摩川を中心に年100回ほど野草観察会を開催。
テレビ番組や YouTubeチャンネルへの出演、 講演会登壇など、身近な植物の面白さを広める活動をしています。
野草レシピや料理もツイッターにたくさん上がっていて、見てるだけでも楽しくなります。

のんさんとは、野草の選定から、種類に応じた雰囲気の出し方、花びらの枚数から、茎の出方まで、やりとりを重ねました。
「多摩川野草てぬぐい」の発売を前に、のんさんに多摩川の野草のお話を伺いました。

多摩川の野草について

のんさんは、多摩川をフィールドにした野草観察会も数多く開催されていますね。
最初に多摩川の野草の特徴について教えてください。

のんさん:
外来種が多いのが特徴です。
9割が外来種、タマゾン川と揶揄されるほどです。
それは、たくさんの人々が利用しているということでもあります。
人が入らないような自然度が高い場所では、日本固有種が多いんです。

それから、河川の植物の状況は公園など管理されている場所とは違い、天候に左右されることもあります。
例えば、2019年の令和元年東日本台風では増水があり、生物相に大きな変化が現れました。
個人的に、台風の直後は、発芽率の高いものから生え始めてきたように感じましたね。
上流で見られた植物が下流に流されていたりもしました。

「多摩川野草てぬぐい」には24種類の野草が描かれていますが、どんな想いで選びましたか?

のんさん:
多摩川は、市街地を流れているので、「明日、見つけられる野草」を意識して選びました。
二子玉川とか川崎市などがある中下流域で、遠くに行かなくても、多摩川に行くだけで見つけられるような野草です。

それから今回は、「多摩川」の「てぬぐい」と言うことで、図鑑とは違った選び方をしました。
選んだ野草には、一つ一つエピソードがあるんですよ。
例えば、ハナニラ。
ハナニラは、多摩川のどこにでもあるわけではないんです。
多摩川沿いでハナニラを見つけられるのは兵庫島公園(二子玉川)です。
兵庫島公園は、多摩川を愛でる会さんに声をかけていただいたイベント「TAMAGAWA BREW※」に参加した時に探索しました。
なので、私の中では多摩川のハナニラは「TAMAGAWA BREW」という二子玉川の人たちのイベントと重なる思い出のなかにあるんです。
ほかの野草たちにもそんな風に、一つ一つ多摩川が重なるエピソードがあるように選んでいます。

※「TAMAGAWA BREW」
新たな出会いを生み、同じ趣を楽しむ人たちのコミュニティーを育み、みんなで水辺の自然を楽しむ景色や文化を作ることを目的として、二子玉川の水辺で2018年から開催しているイベント。

てぬぐいのイラストを描き起こす際には、種類の雰囲気を出すための葉の形を教えていただいたり、茎の角度だったり、細かいところまで監修いただきました。
特に思い入れのあるイラストを教えてください。

のんさん:
私、根っこが好きなんですよ。
てぬぐいの中で、根っこが描いてあるのが、ハマダイコン。
図鑑だと根っこまで載っていないものもありますし、普段目にするハマダイコンも地面から上の部分なので、イラストが上がってきた時に、「おっ!」となりました。

実は、てぬぐいのデザインをしている古畑さんが参加した野草観察会のなかに、ハマダイコンの会があったんですよね。
私の観察会だと、許可のある場所では植物を掘り起こして、根っこまで見たりもするんです。
実際に観察をしていないと、描こうとは思わないようなところなので、このハマダイコンは、古畑さんが観察したハマダイコンなんだなと思いました。
根っこが描かれたハマダイコンのイラストはお気に入りです。

それから、ヒメオドリコソウとホトケノザは違いを出すのがなかなか難しいので、ぜひてぬぐいのイラストも見ていただきたいですね。

365日野草生活のん プロフィール
野草愛好家。うさぎが好き。
多摩川を中心に年100回ほど観察会を開催。
テレビ番組や YouTube チャンネルへの出演、 講演会登壇など、身近な植物の面白さを広める活動をしています。
Twitter:@365nitiyasou
note:https://note.com/365nitiyasou

多摩川野草てぬぐいを持って、野草愛好家 のんさんと多摩川に行ってきました!

のんさんとの野草観察については、多摩川を愛でる会通信でもご紹介予定です。

【終了しました】多摩川野草てぬぐい発売記念のやそう観察会が開催されます!

詳細はのんさんのTwitter、noteからご覧いただけます。

多摩川野草てぬぐい商品概要

商品名:「多摩川野草てぬぐい」
価格:1650円(税込)
発売日:2022年3月27日(日)
サイズ:約350×900mm
素材:綿100% (岡生地)
染め:手捺染
ご使用上の注意:初めのうちは多少色落ちすることがあります。塩素系の洗剤や漂白剤は使わないでください。
すすぎは短時間、洗濯ネットでのご使用をおすすめいたします。洗濯後はすぐに干してください。