【初心者】そうだ、多摩川ビオトープを作ろう!

以前からビオトープに強い関心と憧れを抱いていた私。一つの容器の中で生態系が生まれて循環していくという、ハードルが高そうなことと思っていたけど、漫画『ベランダビオトープ』や、メダカ飼育などに関する本を読んでいくと徐々に敷居が下がり、やってみたい気持ちでいっぱいになった。

どんなビオトープにしよう?

そうだ、どうせなら多摩川の生き物たちを育てる多摩川ビオトープにしよう!

ということで、私の多摩川ビオトープづくりが始まりました。

最初に用意したもの

まずは鉢。本当はメダカ鉢は陶器が良いと思っていたんだけど(雰囲気的に)、こちらの樹脂製のメダカ鉢は軽くて移動が楽そうだし、雨の日に氾濫しないように水を抜けさせる穴がついていて良さそうだったのでこちらを選択。

次は底に敷く砂。『ベランダビオトープ』を読んでいると、最初に直面する問題が水質の悪化だったので、生きたバクテリアを配合してある「ソイル」を選んだ。あとは水道水を日光に当ててカルキ抜きしておく。

あとは水草か。 と、やはりamazonで探してみるのだが、「想像していたのと違った」「品質が悪すぎる」というネガティブなレビューが多く、購入をためらってしまった。

すると、ふと多摩川に取りに行けば良いことに気づく。

多摩川ビオトープって自分で言ったじゃない!

最初から多摩川の水草をイメージできなかった自分に往復ビンタしたい!

真夏の多摩川に水草をもとめて

というわけで、まずは水草を探しに多摩川にやってきた。

この日は久しぶりの晴天。思わず叫んでしまう。

さて、水草だ。水草を探そう。だがしかし、今日の多摩川は長雨の影響で増水していて、本流の方は水草の姿が見えない。

あるのは「水に浸かった」草だけだ。

「水に浸かった」草

一応、そんな感じだろうなと思っていたので、あらかじめ目星をつけておいた場所に向かう。

本流の水が流れてこない場所で、予想通り流れは穏やかだ。

そして、早速発見!水に浮いてる草

水に浮いてるから…水草?ってことでいい?

いや、待て。これは「水草」なんだろうか…分からない。とりあえず網ですくって採ってみよう。

えいっ

採った!けど、泥団子みたいになってしまう。なんか残念。

汚くてすいません

早く水につけてあげたい。採取した場所は距離的に水を汲み取れないし、近くの多摩川は相変わらず濁流で増水して危険なので水を汲むのは難しそう。

増水した河川には絶対に近づかないようにしましょう

せっかく採ったのに枯れたら申し訳ないので、ママチャリを全力でこいで自宅に帰る。幸い、帰宅後水に入れてやるときれいな状態に戻った。

真ん中のやつはコカナダモ、もしくはクロモのように見える(後で調べた)

…ただ、『これは水草なのか』という疑念はやはり残る…。「それ、水草じゃなくて草ですよ」ってあとから誰かに言われそう…。

なので、採ってきた水草を水につけたあと、再びママチャリで水草探しをすることにした。

行き先は、野川だ!

真夏の野川に水草をもとめて

多摩川本流とは違い、野川は普段どおり穏やかなので、水草を見つけやすいに違いない!

ガサガサをするような場所に行き、水草がないか探す。だけど、先日の増水で草が流されたり、土が削りとられたりしていてなかなか水草らしきものが見つからない。ここでも「水に浸かった」草はたくさん見つかるのだが。

↑野川の川べりはこんな感じでえぐり取られている。

『あ〜そろそろ帰ろうかな』と諦めかけたそのとき!

流れにそよそよと流れるこの姿!これは私でも分かる!君は水草だ!

後で調べてみるとおそらくこちらはセンニンモだろう(間違っていたらご指摘ください)。

水草は用意できた!

さあ、スジエビ・メダカをつかまえに行こう!

環境は整ったので最後に住人となる生き物を捕まえに行く。ターゲットは普段からガサガサして観察しているスジエビやメダカたち。網でガサガサするとイキの良いスジエビたちが入ってくる。気軽にできるので狩猟能力が低い私のような人間でも簡単に出会うことができる。

メダカは、ガサガサではなく小さくて目の細かな網で直接すくう。流れがない浅瀬だと捕まえやすいように思う。

そこまでシビアに考える必要はないかもと思ったが、以前テナガエビ釣りのときに自作したエアーポンプ付き水槽を持参したので、捕まえた生き物たちはここに入れて持ち帰った。100均の米びつと1000円ちょっとのエアーポンプ(USB駆動)で作れるよ。

帰宅後の様子。ブクブクの泡がみんな好きみたい。

ついに我が家のメダカ鉢へ、多摩川ビオトープが完成!

いきなりメダカ鉢に入れてしまうと水温差で弱ってしまうとのことなので、水合わせを行う。ビニール袋に入れて、メダカ鉢に浮かせてあげる。

1時間程度してから、ビニールを開いてエビやメダカたちをメダカ鉢へと移す。

正直なところ、めちゃくちゃ不安だったが、やはりバクテリア配合のソイルが良かったのか、生き物たちは無事に生き続けてくれた。ただ、水合わせのときに網でメダカに衝撃を与えてしまったせいか、2匹は死んでしまった。。。ごめんね。。。

埋めてあげようかと思ったが、スジエビが速攻で食べていた。そうだ…これがビオトープなのだ。

そんなこんなで、メダカの尊い犠牲もありつつ、私の多摩川ビオトープが完成!

下の水草はまた別の日に採ってきた水草
画質が悪いですけど、中の様子はこんな感じ

今後は水草を増やしたり、流木を入れたりと充実させていく予定です!

乞うご期待!